萩原畳店

千葉県山武郡横芝光町宮川5324     TEL&FAX    0479−84−0323

有識畳白中紋四方縁二畳台

畳の歴史はおよそ1300年。現存する最古の畳は、奈良時代のものです。その時代の畳は、現在のように、部屋全体に敷き詰めるような形ではなく、現在の座布団や寝床のようなものでした。それが、寝殿造り(平安時代に完成された貴族の住宅様式)の普及により、貴族や位の高い僧侶などの高貴な人々のなかでは、畳の大きさや畳の上に畳を重ねて厚みを変えたり、縁の色柄を身分や地位により定めて、その種類によって使う人が決められていたようです。現在では有職畳(古式定法、格式定法に基づき造作される畳の最高峰)として、主に寺院で用いられています。

当店では、鍋式敷きサイズの小畳から縁無畳、有職畳の様な特殊なものでも、お客様のニーズに答えられるよう努力していきたいと思っています。  

   
   さて、この二畳台を仕上げるまでの工程は、一般的な畳とは少し違います。二畳台に使う紋縁(高麗縁)には、いくつかの特徴があるからです。

   一つ目の特徴は、四方縁のように四カ所に縁を回す場合は四角の角度がそれぞれ90度になるので、角を縫いとめるときは、縁を半分に折り、45度の所を縫いとめるようにして、六角形なら縁を60度に折り、30度のところを縫いとめます。


   二つ目の特徴は、縁の中に和紙を一緒に縫い込むことです。これは、仕上がったときに縁に丸みをもたせるためです。

三つ目の特徴は、表面・側面・裏面の紋をまっすぐに合わせることです。表面の紋に合わせて側面の紋一つ一つを画鋲で仮止めしていきます。紋を合わせるときの微調整をして、紋縁を濡らして伸ばしたり縮めたりすることがありますが、部分的に縮めてしまったり、伸ばしたりすると一つ一つの紋は丸くなっているので、丸い紋がいびつにゆがんでしまうことがあります。紋の微調整をするときは、全体的にまんべんなくゆがまないようにすることが重要です。

四つ目の特徴は表面と裏面がわからないように縁をすくい縫いすることです。裏面になるほうは、カーブ針またはまがり針という針を使って、縁をすくってゴザに縫いつけます。針の形状は名前の通り、R状の形をしていて、力の入れ具合で、時々針を曲げてしまったり、折ってしまうときもありました。

五つ目の特徴は、仕上げの段階でアイロンをかけることです。当て布をして、アイロンをかけることによって、紋縁がピンと張るようにするためです。いくつかの特徴を書きましたが、どの工程でも言えることは、紋縁は汚れが目立つで、縁に触るときは、小まめによく手洗いすることです。紋縁の特徴をいくつか書きましたが、二畳台の製作工程には色々な作業手順があり、地域間での違いで言うと関東と関西の違いやその地方独特の製作工程があるようです。

これから色々な作品に挑戦して自分の技術を確立していきたいと思います。

横芝光町商工会青年部 萩 原 岩 利

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